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貧困家庭の学習支援現場へ参加、「ソーシャルウェンズデー」リーダープログラム第2回

 
経済同友会が主催する「ソーシャルウェンズデー」とは、水曜日を中心に企業人がボランティアや社会貢献活動に取り組む新たなムーブメントの名称です。ソーシャルウェンズデーを通じて、100社1万人のトライセクター人財(民間、公共、市民社会の3つのセクターの垣根を越えて「社会価値」の創造に取り組む実践者)を輩出することを目標としています。

今回は、2025年5月に開催された第2回リーダープログラムにおける、「貧困家庭の学習支援」現場でのプログラム内容を紹介します。
 

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第2回「貧困家庭の学習支援|認定NPO法人キッズドア」プログラム内容

2025年5月21日に開催された第2回リーダープログラムでは、認定NPO法人キッズドアによる「貧困家庭の学習支援」の取り組みについて、参加者が都内にある各現場へ訪問し、実際に子どもたちと関わることで学ぶ機会が設けられました。

キッズドアは2007年の設立以来、日本国内の子ども支援に特化し、すべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現に向けて活動しています。すべての子どもに学ぶ場を届ける学習支援や居場所支援、困窮する子育て家庭を支える物資・情報・就労支援などのファミリーサポートを通じて、子どもの貧困を筆頭にした社会課題の解決に取り組んでいます。

今回のプログラムは、参加者が現場に赴き、自らボランティアに取り組むことで社会貢献活動のリアルに向き合ってもらうこと、また参加者それぞれの立場から今後の活動にどのように関わっていくかを考えるきっかけづくりを目的に実施されました。

 


都内の拠点7つを受け入れ先とした現場でのプログラム

プログラム参加者は数名単位で別れ、キッズドアが運営する学習会や施設の中から選出された7つの会場にそれぞれ訪問し、子どもに向けたキャリア・仕事紹介や、ボードゲーム・調理などを通じた子どもたちとの交流などを行いました。

①学習会ボランティア会場

港区や墨田区にある学習会場では、参加者が学習ボランティアのサブスタッフとして入ることで、実際に学習支援を行いました。キャリアトークでは他のボランティアさんからも質問が出るなど、楽しいひと時となりました。

また、医学部を目指す教室(学習意欲や能力がありながらも家庭の経済状況から医師への道を諦めざるを得ない子どもたちを、全面的にバックアップする教室)では、参加者がそれぞれキャリアトークを実施。医療に絡めた話に、生徒の皆さんも興味深く耳を傾けていました。

墨田区内にある学習会場で指導をする様子
墨田区内にある学習会場で指導をする様子

 

②居場所施設

足立区にある各居場所では、参加者と中学生の利用者が一緒にカードゲームやボードゲームを行ったり、来所する高校生のテスト対策をサポートするなど、間近で実態を見ながら居場所の雰囲気を感じる時間となりました。

参加者からは「現場に行く前はかなり緊張していたが、実際の様子を拝見し今回の体験の意義を理解し納得いたした。子供達一人ひとりに丁寧にかつ継続的に寄り添う活動に感銘を受けた」「資料等で内容を理解することはもちろん大事だが、実際に現場に伺うという機会を持つことも非常に大切であることを改めて感じた」といった声があり、普段はなかなか関わることのない子ども支援の現場プログラムの意義を感じる時間となったことが窺えました。

一緒にカードゲームを行う様子

 

サステナPressでは、12月までの「リーダープログラム」の内容をご紹介するとともに、トライセクター人財の活躍や共創事例、これからの社会課題解決の新たな形を探っていきます!