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20社の意思決定層が集結!企業間連携で挑む「ソーシャルウェンズデー」リーダープログラム始動

 
経済同友会が主催する「ソーシャルウェンズデー」は、民間・公共・市民社会の3つのセクターを越えて社会課題解決に取り組む「トライセクター人財」の育成を目指す取り組みです。2023年に経済同友会、インパクトスタートアップ協会、新公益連盟の3者による連携協定が締結されたことを契機に始まり、2025年から本格的にプログラムが始動しました。

この記事では、2025年4月に開催された第1回リーダープログラムの内容を紹介します。
 

月3時間以上の社会貢献を促す「ソーシャルウェンズデー」

ソーシャルウェンズデーは、水曜日をメインに月3時間以上の社会貢献活動への参画を企業人に呼びかけ、セクター間の価値共創と人材交流を促すムーブメントです。

経済同友会はこの取り組みを通じて「100社、1万人のトライセクター人財輩出」を目指しています。トライセクター人財とは、民間、公共、市民社会の3つのセクターの垣根を越えて「社会価値」の創造に取り組む実践者のことです。

ソーシャルウェンズデーは主に2つのプログラムから構成されています。
 

①リーダープログラム

参画企業の経営者や次世代リーダー、サステナビリティ領域の責任者を対象に、「現場」と「共創」をテーマにした年間プログラムを実施します。4月から12月にかけて合計9回のセッションが予定されており、NPOの現場訪問などの「現場セッション」と、企業間のナレッジ共有や共創機会の創出を目指す「共創セッション」を交互に行います。
 

②オープンプログラム

2024年12月に開設された「ソーシャルウェンズデーのポータルサイト」を通じて、参画企業の従業員が関心のあるボランティア活動に参加できる自由参加型のプログラムです。水曜日を中心に多様なボランティア活動に参画することができます。
 

2025年度 ソーシャルウェンズデー参加企業

アズビル、ANAホールディングス、オイシックス・ラ・大地、サントリーホールディングス、シグマクシス、セコム、セブン銀行、デロイトトーマツベンチャーサポート、トランスコスモス、日本IBM、日本たばこ産業、日本電気(NEC)、パーソルホールディングス、パナソニックコネクト、Blue Lab、ベネッセコーポレーション、みずほフィナンシャルグループ、リクルートホールディングス、ロッテ等(敬称略、順不同)。
 

第1回キックオフセッションの内容

 
2025年4月16日、共助資本主義の実現委員会による共創セッション第1回が開催されました。冒頭では、ソーシャルウェンズデーの全体像に続き、「企業と従業員の温度差」「越境学習の機会提供」といった企業が抱える課題に対する解決策として、「プラットフォームを活かした相乗り」と「水曜日のムーブメント」という方針が示されました。
 

 
また、参加企業の経営者やサステナビリティ領域責任者からは、「企業の社会的責任を果たしたい」「パーパス実現を加速したい」「社員のエンゲージメント向上につなげたい」「次世代人材育成に活かしたい」といった期待が寄せられていることも紹介されました。
 

共創のリーダーや事例を語るチームディスカッション

続くチームディスカッションでは、「あなたが刺激を受けた共創リーダーの姿」と「あなたが実現したい共創事例」という2つのテーマについて、グループに分かれて意見交換を行いました。トライセクターリーダーに必要な「理想と実利の両立」「状況判断力」「セクター横断的な人脈構築」などの要件について、参加者による熱心な議論が繰り広げられました。
  

  
ディスカッション後の全体共有では、各チームから出た意見や気づきが共有され、企業同士の新たなつながりが生まれる場面も見られました。

参加者からは「異なる業態の企業が集まり話し合うことで、同じ課題感や違う視点を持っていることがわかり、連携・協力して解決していくことの重要さを実感した」「出会いとネットワーキングが大事だと改めて気付いた。プログラムを通じ、何か一つでも新しい取り組みに繋げたい」といった声があり、共助資本主義の実現に向けた第一歩となるキックオフセッションとなりました。
 

当日の全体の様子はこちらからご覧いただけます!

  

サステナPressでは、12月までの「リーダープログラム」の内容をご紹介するとともに、トライセクター人財の活躍や共創事例、これからの社会課題解決の新たな形を探っていきます!